猫の交差点

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映画「The Dawn Wall」を見てきた

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ヨセミテ旅行の記憶も新しいなか、映画「The Dawn Wall」を見てきた。
この映画は、ヨセミテ・エルキャピタンの最難ルートとも言われる、Dawn Wall壁のルートをフリークライミング(ロープで最低限の確保をしながら、基本的に自分の手と足だけで壁を登ること)で初めて登った、2人のクライマーの挑戦を追ったドキュメンタリー映画である。

 
壁を登っているところはもちろん、2人のクライマー、トミー・コールドウェル(Tommy Caldwell)とケビン・ジョージスン(Kevin Jorgeson)の人生も紹介しつつ、2人の挑戦を描くドキュメンタリー映画だ。

と言っても、このルートの開拓に取り組み始めたトミーの人生が語られる部分が多い。

 

クライマーにとってはもちろん、ヨセミテの美しい自然や、トミーの人生観、2人の友情など、見どころいっぱいで素晴らしいの一言に尽きる映画だった。
ざっくりとした感想を。

 

・トミーの人生ドラマチックすぎ
・トミーのお父さん、かわいい(色んな意味で)
・トミーがキルギスタンでクライミング中に、反政府軍の捕虜にされた話はマジで重い
・トミーとケビンの過去のクライミング動画もちょいちょい紹介されて面白い
・ドーンウォール・フリールートの開拓方法が途方もなさすぎてもはや笑える
・ドーンウォールのトライは当たり前だが見応えあり
・特に最難と言われる15ピッチ目のトライは見ていて息が止まる
・ポーターレッジ(岩壁テント)の中の生活とか、登る以外にも試練があり、ビッグウォール・トライの過酷さがよく分かる。(でも2人が楽しそうですごい)
・ドキュメンタリーなので当然人間ドラマを絡めてくるが、簡単な努力・友情・勝利!な展開じゃないのも味わい深い
・ちょいちょい挟まれるヨセミテの四季&壁が美しすぎてため息
・トライ最終日の2人の朝の会話と表情が本当に良い
・まとめるとトミーの人生ドラマチックすぎ(2回め)

 

今回の上映は、BETA CLIMBING GYMで特別に開催されたものに参加。

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ポーターレッジ(岩壁用のテント)やクライミングギアの展示があって楽しかった。

 

しかし、映像がとても綺麗だったので、映画館のスクリーンでもう一度見てみたい。

日本語サイトのSCHEDULEを確認する限りまだ映画館での上映はないようで残念。
これから盛り上がることに期待。

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